ほんと増えたよね 








集めてみました。





ってすぐに紹介に入らないところが私の悪いところなのですが、まあちょっと読んでください。



そもそも私「歌ってみた」系が苦手なんです。いやいや、あんたの歌聞く時間があったらもっと上手い本人の歌聴くわ。ってなっちゃうから。これを言うと「プロのカバーはどうなの?」ってたまに訊かれるんですけど、はっきり言ってあんまり好きじゃないです。でもプロの場合は少なくとも完成されてるじゃないですか。プロから教わってボイトレして、常にトレーニングと本番の繰り返し、スタジオで収録したものをプロがミックスしてプレスされて世に出るわけです。ここまでくると「本人の歌が好き」以外カバーを嫌う理由ってあまり無いんですよね。私は好きじゃないですけど。
でも所謂ニコニコ中心に発展してきた「歌ってみた」ってほとんどが素人じゃないですか。貴重な時間を割いて素人の歌を聞くのが苦痛だったのでまったく触れてこなかった分野なんです。歌ってみた出身のアーティストだってプロデビューする前には所属事務所やレーベルの指示でレッスンを受ける場合がほとんどなわけですし、表舞台に立つ際には少なくともプロと遜色ないレベルになってるでしょうから素人と明確に違いますよね。

でまあ話は変わって。初音ミクっているじゃないですか。クリプトンが出した・・・・・・なんて面倒くさい説明をするつもりはありませんが、あの緑髪ツインテの先日結婚した女の子です。私、ボーカロイドの曲も苦手だったんです。だって何言ってるかわからないし、機械的に出している音だからおよそ人間に出せない歌い方の曲とかいっぱいあるし、人間が自分で再現できないピッチの歌って基本的に耳障りのいい音じゃないですし。
つってまあ毛嫌いしてたんですけど「マジカルミライ」の様子をテレビかなんかで見てね、いやー凄い感動したの。一曲も知らないんだけど、2次元な女の子が完全にそこで歌って踊ってるじゃん。でファンが熱狂してて。これはもう3次元のアーティストと変わらないじゃん、って。
多分これヴィジュアルの魔力なんですよね。「初音ミク」って女の子がその場で歌って踊ってるって私の脳みそが判断したことで、曲に対するハードルがグッと下がったの。つまりミクちゃんの姿を認知することで許容範囲が広まった。



って前置きを二つ書いてここからが本番。
私が富士葵ちゃんの歌に感動したのは大きく分けて2つ理由があるんです。ひとつは”苦手な「歌ってみた」系なのに、マジカルミライのミクちゃんみたいにまるでそこにいるかのような錯覚に陥らせる3Dモデルの存在”。2つめは”素人とは思えない歌唱を通した感情表現”。
前者は説明不要だと思うのでカット。お化粧前だったけど私にとってはカルチャーショックだったんです!!
大事なのは後者。先日ちょっとTwitterでも言ったんですけど、「歌唱力」と一口に言っても種類があるわけです。例えば「音程をはずさない」ってのもひとつの歌唱力だと思うんですけど、これに関してはよっぽど酷い音痴じゃない限りちょっとした訓練でかなり精度高く音を追いかけられるようになります。ここにビブラートを入れたり緩急をつけたりすれば誰でも歌い上げることができる。一種の上手さだとは思いますが少なくとも私の中の評価基準には引っかかりません。これで引っかかってたら歌い手にハマってたはずですから。
私が富士葵ちゃんに見出したのは「感情表現」。歌詞を読み解いて、曲に感情を乗せる。ディズニーアニメ映画で劇中歌を歌うほうの能力です。エンドロールに流れる劇中歌のアレンジのほうではなく。てなわけで私はことあるごとに富士葵ちゃんにミュージカルソングをもっと歌ってほしいと言ってるんです。この能力を生かさないのはもったいない。一番発揮できるのはオペラでもジャズコーラスでもなくミュージカル。

私が富士葵ちゃんの歌に惚れたのは以上の理由です。そして彼女のおかげでVtuberが歌を歌うということにハナから肯定的になった私は歌唄い系Vtuberを漁るのでした。





ここからタイトル回収。そうやって漁ったVtuberさんの歌動画の中で私が良かったと思うものを紹介していきます。もう完全に私の独断と偏見だからね。「あの人入ってないけどどうなってんだよ」とかコメントに書かないでね。
格付けやランキング付けがしたいわけじゃなくて単に私の趣味を押し付ける記事だからね。








ドラマツルギー/燦鳥ノム






サントリー公式バーチャルYouTuber燦鳥ノムちゃんの歌う「ドラマツルギー」。「散々ボカロ分からないって言ってるじゃねえか!!!」って突っ込まれそうですが、ええそうですとも。ノムちゃんが歌ったからこの曲知ったんだよ悪いか。元々キーが高めのノムちゃんだから高音がとても綺麗。マクロスシリーズの歌とかが合いそうな声してる。「私の彼はパイロット」とか「ルンがピカっと光ったら」とか歌ってほしい。






フーアーユーなんて言わないで/天神子兎音





Cメロでセリフが入るところとか一昔前のアニメキャラソンっぽい。
疾走感のあるメロディと微妙にかっこ悪い歌詞、ポンコツな子兎音ちゃんを忘れさせる歌声となかなかのハイクオリティ。






Rising Hope/道明寺ここあ





上手い。この子は本当に上手い。アニソンの登竜門の全日本アニソングランプリに出ても決勝戦出場はほぼ確実だろうなーってレベルで上手い。もう腹から声が出てるってだけで評価に値する世界でこの子が出てくるのは半分反則。好みは分かれるとは思う。ここ数年のアニソンのトレンドとして歌唱力重視、かっこいい系、高音が出る、っていうのがありますけど見事に嵌っているのもすごい。一度聴いてみてください。





異邦人/YuNi





彼女のほかの曲を見ていただけると分かるのですが、ほぼボカロ、なのにまさかの昭和歌謡。概要欄も昭和の歌番組っぽい徹底振り。「歌の上手い大学生が昔お父さんの運転する車の中で聴いていた曲を久しぶりに歌ってみた」感があってすごく好きです。







またね/響木アオ





迷ったんですよ。アオちゃんのオリジナル曲どれもいいじゃん。物販の歌(ボサノヴァver)がなんだかんだ好きでウォークマンでループしてるんですけど多分ここで紹介する類のものじゃないと思ったので「またね」をご紹介。まあはっきり言ってあんまり上手くはないんですけど、歌詞は凄くいいですよね。歌い方もなんとなく菊池桃子っぽい。分かるかなぁ菊池桃子。Say Yes!とか。ウィスパーボイスがかった歌い方。アオちゃんはもうこのままでいいです。このままのアオちゃんでいて。





アメイジング・グレース/ときのそら





浄化される。いや、された。








少年時代/水科葵





この子普段喋ってるときと歌ってるとき別人なんじゃねえの!?
って思いません?CCさくらのケロちゃん並みの大阪弁からのこの歌声ですよ。この子も(奇しくも名前が同じですが)富士葵ちゃんタイプの表現豊かな子ですよね。チャンネルに行くと歌ってみたリストがあるので少年時代以外も聴いてみて下さい。
フルコーラスで聴きたいなあ〜。








No More Blues/高峰伊織





私別にそれほどジャズについて造詣が深いわけじゃないんですけどこの曲は知ってます!
とはいえとんでもない名曲。ありとあらゆるアーティストがカバーしていますし、私が聴いたのは果たして誰のバージョンだったか記憶が定かではないのですがそれでも心に響いてくる。彼女の歌うステージの前でバーボンをグッと煽りたいですね〜。






スキキライ/フニー





はい可愛い。フニーちゃんがバレンタインに歌ってくれたスキキライです。原曲知らないけどフニーちゃんの良さが爆発してるのは分かります。







TT/キズナアイ





日本語バージョンしか知らないから初めて聴いた時は!?!?ってなったけど今となっては大好きな動画の一つ。上手く歌うってよりも、アイちゃんの「届けよう」って気持ちがすごく伝わります。韓国人の登録者もすごく多いもんね。ワールドワイドなアイちゃんだからこそ、この歌のように色々な国の歌を色々な言語で歌ってほしいな〜って思います。







夢やぶれて/富士葵





大トリ。葵ちゃんと言ったら私の中ではこれです。「夢やぶれて」。ユゴー原作の超名作ミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌です。
作中でこの歌を歌うファンティーヌは娘の養育費のために安工場で働き、解雇された後は髪の毛や歯を売って金を作り、最終的に身体を売ります。その後主人公ジャン・バルジャンと出会い、病の悪化した彼女は娘コゼットをバルジャンに託し息を引き取ります。
実はこの歌、ロンドンオリジナル版を元に各国で上演されている舞台作品と、2012年にヒュー・ジャックマン主演で公開された映画版で歌唱のタイミングが違います。前者は工場をクビにされた直後、後者は娼婦として初めて身体を売った直後に歌いますが、どちらも絶望の中で歌うことに変わりはありません。
歌詞はタイトル通り、愛に夢を見、愛こそが全てだと夢を追いかけていた女性がこの世の地獄を知り、二度と夢は戻らないと悟るところで終わります。
この歌の面白いところはその時々の演出や舞台と映画で歌うタイミングが違うことからテイストが変わることがあるということです。例えば舞台版では苦痛と苦悩、悲壮悲哀全ての負の感情を込めて、「転落する」ということが明確に伝わるように歌う場合が多いです。(特にこの歌の後に続く歌が、娼婦たちによるLovely Ladies(ラブリィ・レイディ)なのでここにスムーズに繋がるよう歌います。)これが2012年映画版ですと、この歌の後はファンティーヌが最後に心の拠り所にするジャン・バルジャンとの出会いなので、悲壮感の中に激情を含めて歌っているのが観てとれると思います。
そして恐らく葵ちゃんはこの2012年映画版でファンティーヌを演じたアン・ハサウェイの歌を"自分なりに"落とし込んでるものと思われます。
この歌を聴いた時、私の体に電撃が走りました。このまま劇場に立って歌っても通用するレベルの歌。音程やリズムの問題ではなく、この「夢やぶれて」を理解して歌っている。私はこの通りミュージカルオタの側面があり、Les Misérablesもロンドン公演を含め何度観ているか分からないレベルなのですがその私が舌を巻いた。葵ちゃんは、葵ちゃんなりの解釈で歌ってるのが分かりました。後半につれ相当力強くなっていく感じとかね。希望を感じさせない歌詞に希望を感じさせる歌声。
はっきり申しますと好みの演出ではございません。もし私が収録の場にいたら、もっと違う演出を付けたと思います。でも、これは紛れもなく富士葵というファンティーヌが歌っている「夢やぶれて」なのです。

一度聴いてください。絶対に損はしません。特にレ・ミゼラブルを知っている方、ぜひ私に聴いた感想を教えてください。そして葵ちゃんに伝えてあげてください。
これが富士葵だ。


アニーの「Tomorrow」も最高だからこっちもよろしくね!







さて、いかがだったでしょうか。
今回は一人につき一つ紹介しましたが、みんな他にもたくさん歌を上げています。
自信を持ってオススメできる子たちばかりなので、是非各チャンネルまで遊びに行って聴いてあげてください。
ほなさいならー